気になる車検料金の内容について
車検料金ですが、率直に言って高いと感じている人が多いかもしれません。
クルマを所有すると駐車場・任意保険・ガソリンその他の消耗品などの他に、この車検の費用がかかります。
これは税金や自賠責保険といった固定費用と、狭い意味での車検というか検査や点検に関する変動費用とがあります。
固定費用は車種によって決まっており、軽自動車で3万円、普通車で4万円から6万円くらいで、これだけでも当然安いわけではありませんが、それに加えて検査や点検の費用がかかるわけです。
実際のところ、最低限の検査項目をチェックするだけであればこの固定費と比較してかなり少ない金額しかかからないのですが、検査を実施するお店も商売ですので、追加の整備とか劣化した部品の交換などを行って価格がアップしている傾向にあるもの事実です。
これはユーザーにとっては納得しがたい面があることは間違いなく、市場原理によって価格競争も行われ、最近では格安の車検が増えつつあって、これ自体は良いことと思えますが、一方では整備士の待遇の問題が取りざたされるようになってきています。
整備士は国家資格ですが、この資格を持って自動車整備に従事する人の待遇というか、給与水準は決して良いものではありません。
全国の労働者平均よりも低いくらいであって、これでは何のために苦労して国家資格まで取得したのかということになってしまい、長い目で見ると整備士になりたがる人がいなくなることも懸念されています。